IH工法の仕組み
IH工法とは「リベットルーフ」防水シートを屋上面に固定する工法のひとつです。
IHとは、「誘導加熱(induction heating)」。家庭用のIH調理器具などと同じ仕組みです。
工程としては、概ね次の通りになります。まず、屋上面にIHディスクを配置し、アンカーを用いて下地に固定します。その後、IHディスクにかぶせるようにリベットルーフを敷設。そして、リベットルーフの上から「IHジョインター」をディスク部分にセットし、IHディスクを加熱します。誘導加熱によって(うず電流が発生し)金属部分だけが加熱されるため、金属製のディスクだけが加熱されます。※1 IHディスクは表面にあらかじめ接着剤が塗布されており、加熱されると接着剤が溶けて、シートがディスクと接合します。
※1 ディスク部分の温度上昇によって熱伝導が生じ、シート部分も一定程度温度は上がります。
IH工法のメリット
メリット1:防水層となるシートに穴を空けないため、高い水密性を確保できる
シートを敷設後、上からアンカーを打込むことがないため、シートに穴をあけません。そのため、防水層に穴が開くことがなく、高い水密性を確保できます。
メリット2:下地の状態を問わず施工できる
IH工法の場合、防水層であるリベットルーフを屋上面に対して、ディスクという「点」で固定していきます。シートが全面的に接合していないため、屋上面の劣化が防水層に及びにくいという利点があります。
メリット3:工期の短縮化が図れる
工程の簡略化が図れるため、工期自体の短縮化が図れます。
メリット4:施工品質の均一化が図れる
屋上面への防水層の固定という施工上重要な部分を機械化することで。安定した施工品質を確保できます。
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