リベットルーフ「エアードライ」システムは、強制換気を行い、湿気や熱を防水層外へと排出します。
室内・躯体の温度変化を抑制し、リベットルーフの長寿命化も期待できます。
本システムは、国交省運営の新技術情報システム 「NETIS」登録技術です(登録No.TH-120012-A)。
通気層である「AYドライコーン」を敷設後(断熱仕様の 場合は断熱材も敷設)、防水層を完成させます。その後、「AYソーラー換気ベース」と「AY吸気ベース」を設置 (防水層、断熱材、通気層はくり抜き加工)し、ベースに 防水シートの増し貼りを行い、システムを完成させます。
建物躯体には水分が含まれており、適切に防水層外へと排出させることが重要です。
エアードライシステムは、湿気を防水層外へと排出し、防水層内の湿度を低下させます。
これによって、躯体内部の鉄筋が腐食することを抑制し、躯体の健全化が期待できます。
断熱工法は、相対湿度が90%前後であるのに対して、エアードライシステムを導入した場合、40〜70%になり、年間を通じて相対湿度が低下していることが確認できます。
試験実施者 | 産業技術総合研究所 中部センター |
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測定地 | 愛知県名古屋市 |
試験期間 | 1年間 |
測定頻度 | 10分毎に温度測定 |
測定場所 | 躯体表面の湿度(屋根Aは断熱材と躯体の間、屋根BはAYドライコーンと躯体の間の湿度) |
エアードライシステムの導入によって、外気が防水層内を循環。
夏季、冬季のいずれにおいても、室内と躯体表面の温度変化を抑制することが期待できます。
エアードライシステムの導入によって、建物躯体への蓄熱を抑制。
その結果、蓄熱から生じる防水層の熱劣化を抑制することが期待できます。
防水シート裏面の温度変化を測定したのが上のグラフです。エアードライを導入した屋根の方が、温度変化が抑制されていることが確認できます。
試験実施者 | 産業技術総合研究所 中部センター |
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測定地 | 愛知県名古屋市 |
試験期間 | 1年間 |
測定頻度 | 10分毎に温度測定 |
測定場所 | 躯体表面の湿度(屋根Aは断熱材と躯体の間、屋根BはAYドライコーンと躯体の間の湿度) |